本文へ移動
KiicutterAI Cloud 事前登録する

板取り・木取りの基礎

木取り図と歩留まりの計算。
面積と、切り出せる配置を確かめる。

木取り図は、原板のどこから、どの部品を切り出すかを示す図です。板取りの歩留まりは、使う原板の面積に対して、切り出す部品の面積がどれだけあるかを表します。ただし、面積が足りていても、寸法・ノコ刃幅・木目の条件によって配置できないことがあります。

歩留まりの計算式

ここでは、配置できた部品の面積を、使用する原板全体の面積で割る方法で説明します。単位をmmにそろえ、同じ材料・板厚の部品ごとに計算します。

歩留まり(%)= 配置できた部品の合計面積 ÷ 使用する原板の合計面積 × 100

部品の面積は「幅 × 長さ × 数量」です。原板が複数枚なら、それぞれの「幅 × 長さ × 使用枚数」を合計します。未配置の部品を含めると、実際に取れる面積より大きくなるため、配置済みと未配置を分けて確認してください。

ソフトによっては、端部の切り落としを除いた有効面積を分母にする場合があります。別の計算結果と比べるときは、歩留まりの定義と、原板の使用枚数をそろえてください。

原板1枚から部品2枚を取る計算例

原板が1,820 × 910mm、部品が900 × 600mmで2枚の場合を考えます。以下は計算方法を説明するための例で、KiicutterAI Cloudの最適化結果や削減実績ではありません。

対象計算面積
原板1枚1,820 × 9101,656,200mm²
部品2枚900 × 600 × 21,080,000mm²
歩留まり1,080,000 ÷ 1,656,200 × 100約65.2%
1820×910mmの原板に900×600mmの部品2枚を横に並べる例。部品の間のノコ刃幅と、残る端材を示しています。
配置を説明する模式図。部品間のノコ刃幅は見やすく広げて描いています。端部の切り落とし、木目・傷・加工順などは個別に確認が必要です。

ノコ刃幅を仮に3mmとすると、2枚を横に並べるための幅は「900 + 3 + 900 = 1,803mm」です。さらに右端を切り離すための刃幅や、原板の端部を切り落とす寸法が必要になります。機械や加工条件に合う実寸で、原板に収まるかを確認します。

ノコ刃幅・木目・端部の条件をそろえる

ノコ刃幅を含める

切断で失われる幅は部品として残りません。ノコ刃幅を0として作った配置を、実際の刃幅のまま切ると寸法が不足する場合があります。使用する機械の条件を入力し、変更したら配置を再確認します。

木目や柄の向きを確認する

部品を90度回転させれば配置できても、家具の見付けや建具の柄が合わなくなることがあります。回転させてよい部品、方向を固定する部品を部品表で区別し、図面と照合します。計算に方向の条件を指定できるかは、利用するソフトごとに確認してください。

原板の実寸と端部の切り落としを確認する

規格名だけで判断せず、使う原板の幅・長さを確認します。端部の欠け、傷、切り落としを除く場合は、その分だけ使える領域が小さくなります。同じ面積でも形状が異なれば、取れる部品も変わります。

歩留まりだけでなく、枚数・材料費・端材を見る

材料費の目安は、原板ごとの「使用枚数 × 単価」を合計して求めます。これは加工賃、運賃、金物などを含む製品の見積総額とは異なります。別の規格や単価で計算した結果を比べるときは、同じ部品を必要な数量だけ取れることが前提です。

原板面積から部品面積を引いた残りには、ノコ刃によって失われた部分、端部の切り落とし、再利用できる端材が含まれます。すべてを廃材とみなさず、次の案件で使える幅・長さ・板厚の端材が残るかも確認します。

歩留まりが近い2つの配置でも、端材がまとまって残る方が使いやすい場合があります。一方、材料が少なくても切断や手直しが増える配置では、作業時間が増えることがあります。自社の製造方法で比べてください。

木取り図を製造に渡す前のチェック

  • 原板の材料・板厚・実寸・使用枚数が合っている
  • 部品の寸法・数量・木目や柄の向きが図面と一致している
  • ノコ刃幅と、必要な端部の切り落としを確認した
  • 未配置の部品や数量の不足が残っていない
  • 現場の機械で実行できる切断方法・順序になっている
  • 修正後の図面と部品表を、同じ版で現場へ渡している

ソフト選びの確認項目は、家具・建具・木工所向けの板取りソフト導入ガイドをご覧ください。